「雑踏は北京の味わい」。それが、私からのメッセージです。
私の眼が見た北京。私の肌が感じた北京。
それを、「本」ではなく、「CD-ROM」の形で世に問いたいと思いました。

朗読と写真で北京の雑踏を描く。それが今回の試みです。
朗読をお願いしたのは北京放送の坂東アナウンサー。
写真は私が四年間で撮りためたもの、四百枚。

口幅ったいながら、「新しい文学」への挑戦のつもりです。
文章を文字として読んでもらうのではなく、音として聴いてもらう。
聴く文学。
最初から聴かれることを前提に文章を練る。
それと写真を組み合わせて、ひとつの世界を造ってゆく。
CD-ROMをパソコンにいれる。
朗読が始まる。
画面では写真がスライドしてゆく。
そんなイメージです。

さて、成功しているでしょうか?
読者ならぬ聴者を「雑踏に酔わせ」ているでしょうか?
ぜひ一度、聴いてみてください。自信の一作です。


朗読:坂東弘美/音楽:まのあけみ/演奏:羽場喜美子・三江子


「雑踏に酔う --北京もうひとつの旅--」の目次

* 王都の気品と胡同の混沌
(1)シンメトリーは中国人の夢?
(2)景山から北京の街を見渡せば
(3)北京は荒野?
* 胡同(横丁)への招待状
(4)胡同で宿題
(5)朝には優しい光あり  <試聴>
(6)夕暮れには憩いあり
(7)胡同の音の記憶
* 季節は巡り……
(8)北京の春は柳から
(9)夏……木陰のまどろみ
(10)風吹いて、秋
(11)木枯らしの中で
* 雑踏のなかへ
(12)珠宝通りは滅茶苦茶だ
(13)市場という悦楽
(14)北京駅
(15)毎日がお祭り……天橋というカオス



「旅は舞台 演じるのはあなた」のトップページに戻ります

ご意見、ご感想をお聞かせいただければ幸いです。
メイルの宛先は:hitsujikai@tabichina.comです。