旅チャイナ・楼蘭倶楽部
<カニシカ王>
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 クシャナ朝の全盛期を現出させた王。在位は紀元一三〇年〜一五五年頃とされる。
 首都をガンダーラ地方のプルシャプラ(現ペシャーワル)に遷した。
 仏教に深く帰依し、プルシャプラに仏舎利をおさめた大塔を建設し、また、仏典結集を援助したという(結集とは仏陀の教義を正しく伝えるため、主な弟子たちが集まって、正統的な教法を整理し経典を編纂したこと)。
 彼の治世は、結果的に、国際色豊かで、その後の仏教の全世界への伝播を助けることになるガンダーラ美術の開花を導くことになった。