旅チャイナ・楼蘭倶楽部
<カロシュティ文書> |
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カロシュティ文字で書かれた文書。20世紀初め、スタインらによってホータン、ニヤ、エンデレ、米蘭、楼蘭などから発見された。
木簡、皮革、絹などに書かれ、その数、780点余りである。 内容は、王の命令、伝達、土地や奴隷の売買契約書、個人的な手紙などである。時期は、三世紀から四世紀のものとされる。 このカロシュティ文書の発見は、楼蘭研究に新しい局面をもたらした。これにより、カロシュティ文字を使う民族によって、楼蘭からホータンに至る西域南路が支配されていたことが初めて分かったからである。 このカロシュティ文字を使う民族というのは、一世紀から三世紀に北インドに栄え、ガンダーラ美術で知られる仏教文化を産み出したクシャーナ朝の遺民ではないかと考えられている。 このことは、中国の史書からは知ることができていなかった。 |