旅チャイナ・楼蘭倶楽部
<クシャン朝> |
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クシャナ朝とも記述される。北西インドから中央アジアにかけてを支配したイラン系の王朝。もとは大月氏の支配下の一諸侯にすぎなかったが、紀元前一世紀頃、クジューラ・カドフィセースの時代に独立し、他の諸侯を糾合させながら成立させる。
仏教の世界では、祈りの対象は仏塔(ストゥーバ)であり、仏像を造るということはなかったが、クシャン朝の時代、ヘレニズムの影響を受けたガンダーラにおいて初めて仏陀を像に形作ることがされた。今にいうガンダーラ美術である。 その意味で、古代インドの諸王朝の中でも記憶されるべき王朝の一つである。 中国文献には貴霜朝と記される。 最盛期は二世紀半ば、カニシカ王の時代。 三世紀、ササン朝に攻撃され国勢は衰える。 |