* 『黄河幻想』 *


書 名:『黄河幻想』
著者名:和田正信
出版社:連合出版
発行日:1998年2月25日
価 格:1700円(本体価格)
目 次:

一 大河というものを見たことがありますか?
二 黄河との初めての出会い
三 済南――河口に近く
四 黄土への旅
五 黄河のほとりにたたずめば……

 当ホームページ上で「黄河のほとりにたたずめば……」というタイトルで連載したものを大幅に加筆し一冊の本にしたものです。
 連載中も多くの方に励ましなりアドバイスなりをいただきました途中で先が書けなくなり、「止めようか」と思ったことも何度かありました。書き続けることができたのは、誰かが読んでくれている、という想いを抱き続けることができたからです。インターネットだから、ということですね。誰もが発信できるということ。万人が万人に向かって語りかけるチャンスを持つということ。そして、反応があるということ。

 黄河というのは本当に凄い河なのですね。ずっと以前から、何とか「黄河」を語ってみたいものだと考えていました。その意味では、出版まで漕ぎつげることができ、自分としては満足です。ただ、その黄河の凄さを読んでいただいた方にうまく伝えられているかどうか、それだけは気がかりでなりません。

 出版社が本の帯に着けてくれた宣伝文句は次の通りです。


中国の黄色い神話

河を前に人は運命を悟る。黄土高原から河口まで、それぞれの風景の中で黄河のほとりに佇み、歴史の名場面に想いを馳せつつ、中国人にとって黄河とは何か、その魅力を抒情豊かに描く。

 出版後、何人かの方から読後の感想をお寄せいただきました。そのなかから、転載のご了解をいただけた方のものを紹介させていただきます。

<武帝と張塞と霍去病のくだりが一番気に入っています>
こんにちは 和田さんのご本、拝読させていただきました。
和田さんはロマンティストですね。
黄河という河をとおして見る英雄達のお話が面白かったです。
自分がまるで黄河のほとりに立って、歴史絵巻をみているようなそんな気分で読ませていただきました。
武帝と張塞と霍去病のくだりが一番気に入っています。
今後のご活躍を期待しています。
(東京都・中垣俊子さん)

<黄河を見てみたくなりました>
 本が出たということでしたので早速買ってきました。やっぱり本は読みやすい。週末を利用して、一気に読みました。ホームページで読んでいたのとは違う感動がありました(中身も大分書き直したようですね)。特に、最後の鄭州はステキでした。まだ、中国へは行ったことがありません。勿論黄河も見たことはありません。だけど、『黄河幻想』を読んだら、絶対に黄河を見てやろう、という気になりました。それも、鄭州の。夏休みに向かってお金を貯めます。安いツアーを紹介して下さい。
(東京都・鈴木秋穂さん)

<私のことを憶えていますか?>
 私のことを憶えていますか? 第一作の『中国旅行がしたくなる本』を読んでお手紙を差し上げたことがある者です。先日の毎日新聞の広告欄に載っているのを見て、すぐに本屋さんに買いに行きました。前のとは大分違いますね。前のは、可笑しくて可笑しくて、お腹をよじりながら読みましたけれど、今度のは、何というのか「真面目」な本ですね。「詩的」な本、と言った方がいいのでしょうか。とにかく、今度も十分に楽しませて貰いました。前にも書きましたが、ツアーには行かないけど、ツアーを楽しむ。それが、私の読書ですから。
(埼玉県・Y.Kさん)


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