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* 北京・街角の歌ごえ *


<子供のいる風景(2)>

 北京では子供たちの遊ぶ姿をほとんど見かけない。不思議なくらいだ。いつの頃からなのだろう。何故なのだろう。中国の友人たちに聞いてみる。
「一人っ子政策が浸透した頃からでしょう」
「塾もあれば、ピアノなどのお稽古ごともある。遊ぶ暇はないですよ」
「みんなで遊ぶのは苦手なんですよ。お爺ちゃん相手に徹底的に可愛がられている方が楽しい」
 上海の話だが、最近の調査によると、幼稚園児でピアノ、書道、絵画などの習い事に通っている子は全体の26%いるのだそうだ。家庭教師を付けて勉強をしている子は、20%。幼稚園児ですよ!
 きっと、子供も大変だ。親、祖父母、みんなの期待を一身に担って。

 だから、下町の胡同で遊びに興ずる子供たちの姿を見るとホッとする。「ああ、ちゃんと子供が遊んでいる」、と。彼らが夢中になっているのは、毛のついたバドミントンの羽根のようなものを蹴る昔からの遊び。街で一個二、三元で売っている。これ一個で、四人の子が取り合いの喧嘩をしたり笑ったりしながら、いつまででも遊んでいる。そんなに面白いかな、と端で見ていて思うほど。

 ピアノを習ってもいい。飽きずに羽根を蹴っていてもいい。二十年経ったらどんな大人になっているのか。そして、その頃、子供たちは何をして遊んでいるのか。


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