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一期一シャッター過去ログ (2011年1月〜12月)
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2011年12月31日 将棋の輪
大晦日でもちゃんと将棋をします。エライですね。もしかしたら楽しいとか楽しくないとかではなく、とにかく毎日将棋をする。やがて、老衰しあるいは病気になって来なくなる。最初は、「あの王さん最近見ないね」なんて言われるがすぐに忘れられて……こうやってひとり減りふたり減り……でも入れ替わりに新たな退職者が加わり、将棋の輪は絶えることなく続いていく。こういうことなんでしょうかね。一句。来る歳と入れ違いに将棋仲間のひとり欠け。
2011年12月30日 権兵衛とカラス
この写真はどういう場面でしょうか? 「車のフロントガラスに広告のチラシを置いている」。ブーブー。ハズレです。正解は? 「車のフロントガラスに誰かが置いた広告のチラシを集めている」。何のため? 集めてクズ屋に売るのでしょうね。権兵衛が種まきゃカラスがほじくる。この人は権兵衛ではなくカラスです。中国は奥が深いですね。
2011年12月29日 寒さを楽しむ(13)
日本では年の瀬ののんびりした気分になっているのでしょうね。こちらはただ寒いだけで。最高気温がマイナス2度。日本からきた友人が「北京の人の表情は硬いですね」なんてよく言いますが、寒さで顔が固まっちゃうんですよね。笑おうにも皮膚が動かない。春になると少し溶けてきますが……。
2011年12月28日 焼き芋屋
この季節、甘栗と並び街角で多く見かけるのが焼き芋売りです。ドラム缶のお腹で火を燃やし、蓋で焼くだけですので、ドラム缶が一個あればできる商売で……日本で食いっぱぐれたあなたも如何?……。どう言ったらいいでしょうね? 甘栗屋さんも果物屋さんもクズ屋さんもそうなのですが、中国というのは、生きる意欲さえあれば何とか食っていけますし、そこから成り上がっていくチャンスがあるところなんですね。面白いところです。
2011年12月27日 果物売り
私のアパートの前でいつも店を広げている果物屋さんです。店といっても三輪車 の荷台での商売ですが。今日は黒人がお客さんですね。バナナを買っています。「バナナじゃないでしょう、この季節。ミカンを食べなさいよ」。こう言ってやりたいところですが……。そこで一句。黒人はミカン食わずやバナナ買い。
2011年12月26日 甘栗屋
この季節になると、街のあちこちで甘栗を売っています。十年以上前のことですが、北京の北の郊外から河北省を抜け山海関まで車で走ったことがあります。10月だったでしょうか、走っても走っても栗林が続き、ところどころに収穫したばかりの栗が山のように積み上げてあって……窓を開けると枯葉の匂いがして……ああ、天津甘栗はこうやって穫られるのか、と感心したことを思い出します。500グラムで12元(150円)。この季節に北京にいらっしゃいましたら是非ご賞味下さい。
2011年12月25日 寒さを楽しむ(12)
街の角ごとに新聞や雑誌を売る店があります。携帯電話のプリペイドのカードを買おうと立ち寄ったのですが、寒さに耐えかねたのでしょう、ビニールの覆いがかけられていました。
2011年12月23日 「正常営業」
足裏マッサージのお店です。正常営業。北門へお廻り下さい。と書いてあります。北門へ行こうが、西門に行こうが「正常営業」のわけないですよね。中国のお店は、銀行でもデパートでも、どんな工事をやっていようが「正常営業」という看板を掲げて商売をしています。大変な根性です。
2011年12月22日 寒さを楽しむ(11)
今日も将棋です。こちらはチョット工夫がありますね。夏の日除け用のパラソルを寝かせて風を防ぎ、そのなかでの熱戦です。雪国の「かまくら」の雰囲気ですね。それにしても、これまでして将棋をしなければいけないものなのでしょうかしらね?
2011年12月21日 寒さを楽しむ(10)
夕日を浴びて老人が将棋をしています。気温は2度。手袋をして将棋を指すんですね。「年寒くして松柏のしぼむに後るるを知る」。こんな言葉を思い出しました。論語ですね。冬でも松柏は緑を保つ。艱難の時にこそ人の真価は発揮される。温かい時には多くの人が将棋に興ずるが、寒くなって初めて本当の将棋好きかどうかが分かる。それにしても、家の中でするとか、何かないんですかね。
2011年12月20日 寒さを楽しむ(9)
夫婦で廃品回収業でしょうか。夫婦で俳優とか、夫婦で国会議員とかいうのもあるでしょが、夫婦でクズ屋というのも味わいがありますね。仲がよさそうでね……。この二人も一日ずっと一緒にクズを集めるのでしょうかしらね。ずぅーと一緒。それも、考えると、ちょっと鬱陶しいですかね。
2011年12月19日 寒さを楽しむ(8)
「肩で風を切る」、という言葉がありますね。一瞬、その言葉が頭に浮かびました。颯爽としていますね。「ネッカチーフで寒風を切る」。この生地は近くの東北料理店のウエイトレスが着ている制服なのですが……この二人はこの格好で店の前でお客さんを呼び込む、そういう仕事をしているのでしょうね。彼ら自身このネッカチーフを大いに気に入っている。そういう颯爽さなのでしょうね。
2011年12月16日 寒さを楽しむ(7)
冷房は、付いているバスと付いていないバスがあります。暖房もそうでしょうか? 少なくとも私が毎朝乗っているバスには暖房はありません。今朝の外の温度はマイナス6度。車内でも2〜3度でしょうか。震えながらの出勤になりました。
2011年12月15日 寒さを楽しむ(6)
一人で歩くと寒いので、かたまって歩こうか。かたまってもやっぱり寒いね。そんな感じでしょうか。今朝は本当に寒かったです。一歩外に出て、余り寒いので、今日は休もうかと考えたほどで。ところで、このお嬢さんたちは何でしょうね。集団就職で先月北京にやってきた。北京の寒さは厳しいが故郷の親に仕送りをするために寒さに負けず頑張ろう。にそんなところでしょうか。
2011年12月14日 地下鉄
寝てるのはいいんです。どこで寝ようと勝手ですから。気になるのは、自分が持ち込んだ椅子に腰掛けていることです。地下鉄に椅子を持ち込んでいいのか? 良いんでしょうね。「ガソリンなどの易燃性のモノの持ち込み禁止」とは書いてありますが、椅子の持ち込み禁止とは書いてありませんので。
2011年12月9日 寒さを楽しむ(5)
耳を隠していますね。そう言えばこちらでは、「耳が落ちるくらい寒い」と言います。というわけで、朝の通勤路にはよく耳が落ちています。隠し忘れたのでしょうね。それを拾って持ち帰りニラと一緒に炒めます。寒さの楽しみの一つです。落とした人には気の毒ですが。
2011年12月8日 寒さを楽しむ(4)
今朝の寒さは格別でした。通勤の時間でマイナス4度。写真はバスの上から停留所でバスを待つ人々を撮ったものです。余り楽しんでいるように見えない? そうですよねぇ。
2011年12月7日 寒さを楽しむ(3)
屋台の朝食です。一年中ありますが、寒くなると俄然街角で精彩を放ちます。鉄板で、小麦粉を焼き、それに肉やらレタスを挟んで売りますが、白い湯気がワッーと上がっていかにも美味しそうに見える季節が今です。「屋台は冬」。そう言ったところでしょう。
2011年12月5日 寒さを楽しむ(2)
北京の冬の風物詩といえば「ピンタンフール」。サンザシの実を串にさし飴で固めたものです。北京の人の寒さのなかの楽しみのひとつですが、今はガラスの箱に入れて売られているのですね。衛生的というか、この季節砂埃が凄いですからね。それが飴にくっついて……。他人事ながら、サンザシを食べているのか砂を食べているのか分からないのでは、と心配をしていました。
2011年12月4日 寒さを楽しむ
俄然寒くなってきました。昼間でも3度夜ならマイナス。でも、寒くなるにつれ道行く人々の元気が増してくる、北京はそんな街です。同じ寒いのだったら楽しまなければ損でしょう。そんな感じでしょうか。
2011年11月28日 市場
いつの間にか家の近くに市場ができていました。一方では胡同が壊され昨日まであった市場が今日には消えて行くのですが、一方ではいつの間にかどこかの裏道に市場ができている。ただ全体としては大きく減っている。そんなところでしょう。野菜や果物はもっぱら市場や街の八百屋さんで買います。スーパーマッケでは買ったことがありません。違いは、先ず値段が違います。半分以下です。次には、スパーマーケットではラップされたパッケージで売っていますが、こちらでは一つ一つを自分で選び重さで買います。椎茸もトマトもキュウリも。スーパーマーケットのパッケージはインチキ多くて、表には奇麗な椎茸を並べていますが、下の列のは腐っていたりしましてね。
2011年11月26日 クリスマスは出稼ぎ農民が……
早朝、街路樹の銀杏の木に何かを取り付けています。豆電球ですね。クリスマスのデコレーションが始まるのでしょう。作業をしているのは明らかに出稼ぎ農民。クリスマスは出稼ぎ農民が作り出すのですね。
2011年11月24日 「今年の空気は……」
今年の空気はよくありません。写真のように紗がかかったような天気が続きます。気分もスカっとしませんし、喉も痛いです。「今年は寒いですね」。こういう挨拶は普通ですね。「今年の空気はよくないですね」。こんな挨拶が交わされること自体がヘンですよね。思い出してみると、2008年のオリンピックの年は良かったのですね。工場の煙の排出も、ビルの工事も、車も制限されまして……。また、オリンピックをやってもらえませんかね。何とか。
2011年11月22日 手の甲が寒い
通勤時の気温が2〜3度です。身体の中で、冬の到来を最初に感じるのは手の甲ですね。知らず知らずにポケットに手を入れていたり、「手袋が欲しいな」と思ったり。「働けど働けど猶わがくらし楽にならざりぢっと手を見る」。この時の手は手のひらですね。「乳房は掌のために造られた 掌は乳房のために造られた」。これは堀口大學。素晴らしいですね。手のひらは詩的ですね。その点手の甲は地味です。「母さんのあかぎれ痛い生味噌をすりこむ」。これは甲でしょうね。手のひらに乳房。手の甲は生味噌をすりこまれる。同じ手の裏表でありながら不公平のような気がしますが……。そういうことを考えるくらい手の甲が寒い朝でした。そのうち可哀想な手の甲のために手袋を買ってあげましょう。
2011年11月17日 シマウマの群れ
道を横断するための地下道です。横断するためだけのものです。写真では随分長く見えますが、実際に長いです。北京の道は馬鹿みたいに広いですから。スーツケースを持った人が目立ちますね。でも、彼らは海外旅行に行く人ではありません。地下道の床にモノを並べて売る人たちです。衣類、手袋、トウモロコシ。占いや携帯の画面の保護シート貼りなんというのもあります。その人達が一斉に荷物をまとめ走り出しました。「公安が来た!」。誰かがこう言ったのでしょう。写真は、それから20秒後。「本当かな」「もう行ったかな」。様子を伺っている時間帯です。アフリカのサバンナでライオンとシマウマの群れの生存競争をみるようです。なかには左端の黄色いベストの人のように「ふてくされたシマウマ」もいますが。
2011年11月16日 入歯屋さん
「露天の歯医者さん」。何十年も昔に、新疆のどこかの田舎で見た記憶があるのですが……。今の北京にあるなんてショックでした。歯医者さんと言うより入歯屋さん。あるいは、入れ歯の修理屋さん。とにかくヒドイですね。不衛生なんてもんじゃないですね。手を洗う水もなければ、うがいをする水もない。よく見ると、ひとつペットボトルがありますが。
2011年11月15日 影(2)
老人が城壁と対話をしています。影は老人と話したがっていますが、老人は相手にしません。老人の関心は城壁にしかありません。影の片思いの物語。
2011年11月13日 影
テーマは城壁に映った影。今日は芸術的なタッチでいこうと思ったのですが……。どうでしょうか? 少しは成功していますでしょうか。
2011年11月11日 黄葉(7)
門を出れば我も行く人秋の暮。これは蕪村ですか? 人は、楽しさよりも寂しさを共有する方が上手にできるのですね。秋は背中に限りますね。行く人の背中を見ていると、「秋が終わると、もう冬しか残っていないんだよなあ」なんていうつぶやきが聞こえてきそうです。
2011年11月10日 チョット一服
「掃き終わって後ろを振り返るともう積もっているんだよね。キリがないね」。カミュのシジフォスの神話みたいですね。でも、シジフォスが山に岩を押し上げるギリシャの神話にくらべれば何とものどかなもんですね。一服しながらね。「人生は不条理だ」。そうでしょうか? シジフォスを北京へ連れてきて落ち葉を掃かせてみたいですね。今日の「一期一シャッター」は、カミュの謂う「生きることの不条理」に関する哲学的な思索になりました。
2011年11月09日 黄葉(6)
街全体が黄金色に染まっています。北京の秋はこんなに美しかったのですね。もう何回も過ごしていますのにね。歳をとってで秋に敏感になったのでしょうか。歳をとって去年のことを忘れてしまったのでしょうか。どちらにしても歳のせい? いずれにしても、美の中に浸った幸せな気分です。
2011年11月07日 お犬様(3)
今日のタイトルは「お犬様」。何故でしょう? この赤い車は犬とどういう関係があるでしょう? 分かる人は相当に感の良い人ですね。あるいは、前世が犬だったか。胡同に停めてある車のタイヤによくこうやって板が立てかけてあります。石の重しをして。「何だろう?」。「何かのおまじないだろうか?」。それこそ何年もの間不思議に思っていました。その謎が先日解けました。朝、犬がタイヤにオシッコをかけているのですね。あっと見ると、他の車のタイヤの下も皆小さな水溜まりができています。犬は車のタイヤにオシッコをかけるのが好きなんですね。タイヤを犬のオシッコから守るための板だったのですね。これは中国の犬だけでしょうか? それはとこかく、北京の人々の暮らしの中で犬に関わることの占める割合が大きくなってきている。そんなことをよく感じるこの頃です。
2011年11月06日 黄葉(5)
夕暮れがそこまで来ています。ある胡同。落ち葉が間断なく落ちてきます。ああこれが1万円札ならどんなに嬉しいだろう。いや、千円札でもいいや。葉っぱじゃどうにもならないな。心貧しい私はそんなことを考えながら歩きます。秋が深まって来ました。
2011年11月02日 お犬様(2)
犬の色覚は人のそれとは違うと言われますね。犬が見ている世界では、赤と緑が弱まり黄と青が強調された色調になっている……。だとすると、秋色深まる公園ですが、この犬にはどのような色彩世界なのでしょうね。おそらく、我々が見ているよりももっと黄色の強い景色に見えているのでしょうか。秋ですから、それも悪くないですね。ただ、春には新緑が見えない。それも寂しいですね。いずれにしても、人が見ている世界と犬が見ている世界は違う。犬は秋には感傷をしない。それでも、人と犬は触れ合い、両者で何かを共有できる。どういうことなのでしょうね?
2011年11月01日 黄葉(4)
ニレの木でしょうか? 圧倒的な迫力がありませすね。その下を歩くのは老人。舞台と登場人物がマッチして一幅の絵になります。
2011年10月30日 高級露天
初めて見ました。夕方の暗さの中で余り鮮明ではありませんが……。露天で服を売っています。露天というと、普通、手ぬぐいで頬っ被りをしたオジサンやオバサンが道端に風呂敷みたいなものを広げその上に服を並べているのですが、ここでは乗用車のトランクを開け、そこに服を吊るして売っています。高級露天。それが十台ぐらい並んでいまして。「経済発展が目覚しい中国では露天商もBMWやベンツなどの高級乗用車を利用したものが主流になりつつあります」。そのうちこんなニュースが流れることになるのでしょうか? おかしいですね。
2011年10月28日 自由な国
地下鉄の車両の中にも新聞売りが乗り込んできて新聞を売ります。サービスが良い? そうですかね。写真は何かと言うと、新聞売りの少年がベタッと座り込んで売上のお金を数え始めました。その場面です。地下鉄で新聞を売るのも自由。座り込んでお金を数えるのも自由。この国は何でも自由です。
2011年10月27日 黄葉(3)
「なぜそう散り急ぐのだ?」。北京の槐の葉は、黄に染まる前に散ってしまいます。黄色の熟成を待ってからでもよいのではないかと思うのですが……。
2011年10月26日 言葉の国
北京の街には標語が溢れています。言葉の国ですから。でも、今日バスの上から見た標語には……。まず吹き出しましたね。「微笑が私たちの言葉です」と書いてあります。ひどいですよね。微笑なんて、街中探してもそのカケラもないのにね。次に驚きの感情が。よくもこういう言葉が浮かんでくるものだ、と。そして、怒り。実体は要らない。言葉さえ発すればそれが事実になる。そういう「伝統」というか「思考回路」というか。言葉の国の所以なのでしょうが……。とにかくショッキングな標語でした。
2011年10月24日 冬の予感
「今日から冬」という感じの朝でした。早朝の気温が3度。コートを着込んだ人が目立つ朝の通勤路でした。(日本人でしょうか?)
2011年10月21日 黄葉(2)
槐の街路樹も色付いてきました。その下を行き交う人々も、どことなく、秋のモードですね。服装だけではなく歩く姿が「秋」ですね。写真の右に二人の男女が歩いていますね。夏だと、もっとダラっとしていますし、冬なら身を固くしています。空気が澄んでいます。湿気がとれて爽やかです。乾いた葉の香りがします。その「秋」のなかを歩く姿です。(それとも全く私の勝手な先入観でしょうか?)ともかくのその「秋」に触発されてシャッターを押しました。
2011年10月20日 黄葉
街路樹が色付いてきました。落ち葉も増えてきました。それを毎朝清掃の人がきれいに掃いています。清々しい北京の朝です。
2011年10月19日 上海蟹(3)
昨日の写真の30分前。生簀でカニを選んでいます。選ぶといっても個体を選ぶのではなく大きさを選ぶのですね。何百匹もいますので。どうしてもあのカニでないとイヤだという人はあまりいないでしょう。一番大きいのを選びました。一匹100元。昨日も言いました。「カニは陽澄湖に限る」なのですが、この陽澄湖の生簀にいるからといってここで育ったとは限りません。中国の友人たちの話です。よその湖から持ってきて、この生簀に入れると、値段が3倍になります。こちらでは「陽澄湖でシャワーを浴びる」と言うのだそうです。面白いですね。私たちが食べたのもシャワー蟹だったのでしょうか?
2011年10月18日 上海蟹(2)
昨日の写真の30分前。生簀でカニを選んでいます。選ぶといっても個体を選ぶのではなく大きさを選ぶのですね。何百匹もいますので。どうしてもあのカニでないとイヤだという人はあまりいないでしょう。一番大きいのを選びました。一匹100元。昨日も言いました。「カニは陽澄湖に限る」なのですが、この陽澄湖の生簀にいるからといってここで育ったとは限りません。中国の友人たちの話です。よその湖から持ってきて、この生簀に入れると、値段が3倍になります。こちらでは「陽澄湖でシャワーを浴びる」と言うのだそうです。面白いですね。私たちが食べたのもシャワー蟹だったのでしょうか?
2011年10月17日 上海蟹
上海に出張をしましたところ友人たちが明日の昼はカニにしようや、季節だから、と。「もちろん」、と答えましたら、「では、9時半にホテルのロビーで」と言うのですよね。ビックリして、「それって漁に出る時間じゃないの」。翌朝、車で二時間。着いたところは陽澄湖。ご存知でしょうか? サンマは目黒、カニは陽澄湖。いや、こちらの方は湖でしてちゃんとカニが獲れます。そこで、紹興酒を飲み、とれたての特大カニを食べ、「車で二時間、こういう贅沢もあるのだ」と感じいった昼食でした。
2011年10月13日 秋の雨
秋には雨が降ります。そして、一雨ごとに葉が黄の色を増し、寒さが募ります。北京の秋は雨と共にやってきて、雨と共に深まって行きます。通勤のバスに乗るときにはそんなことを考えている余裕はありませんが……。
2011年10月10日 ザクロ
ミカンですね。ミカンがあるだけで秋が来たような、空が青くなったような、空気が澄んだような、酸っぱい香りが実を嗅いだような、そんな気になりますね。人によって違うのかも知れませんが、私が「ああ美しいな」と思う果物はミカンです。色といい、形といい、ぞれぞれ少しずつ違っていましてね、いかにも自然でね、「神はよくかくも美しきものを作りたもうた」と神の存在を信じたくなるのですね。
2011年10月8日 ザクロ
ザクロが街に出てきました。西域の沙漠がイメージされますね。張騫が長安に持ち帰ったのでしたっけ? 2000年前のことですが。写真の二人は何か言い合っていますね。「ひとつオマケしなさいよ」。「ダメだ」。「いいでしょ。ひとつぐらい」。「ダメ」。「その小さいのならいいでしょう」。「ダメと言ったらダメ」。……いつ果てるともなく続いていました……。張騫が見たら、「ワシが西域から持ち帰ったことが2000年後の喧嘩のタネになったか? 嗚呼、中国に持って帰るべきではなかったのか」、と……。そんなこと思うわけ無いですね。ザクロの種の数ほど人が喧嘩をする理由があります。ザクロがなくても、人はチャンと喧嘩の理由を見つけて喧嘩をしているでしょう。
2011年10月7日 お犬様
朝の公園の太極拳。昔ながらの光景ですが、ただ一昔前と違うのは犬に見られながらやるというところ。この数年で犬が本当に増えました。北京市の人口は1700万人と言います。犬口は? 100万ぐらいでしょうか。人は住民登録は無料ですが、犬は有料です。5000元だそうです(一元=12円)。高いですね。勤め人の平均的な給与は4000元ぐらいですから。無登録の犬が増えるわけです。一説によると100万匹の登録犬に対し数百万匹の無登録犬がいるとのこと。さて、この犬はどちらでしょうね。
2011年10月3日 中国オープン
テニスの試合で踊るのでしょうか? アメリカンフットボールかバスケットの試合と間違っているのではないか、と。
入場券が面白いのですよね。会場の入り口の付近にいかにも農民然とした男女が何十人も待ち構えていましてチケットを売っているのですよね。ダフ屋です。私も普通に買うと200元の席を100元で買いました。皆そうやって買いますので、正規の窓口で買っている人なんて誰もいないんですよね。得した気分でしたがよくみると、券面に「非売品」と印刷されています。と言うことは、もともとはタダだったんですね。タダのものを誰かが農民に流し、その農民が私に売る。「結局誰が得をしているのだろう?」。
2011年9月29日 秋風
9月半ばから日本に出張して先日帰ってきました。行くときは半袖だったのですが、帰ってみると皆ジャンパーを着ていまして……。今朝も強い風が吹きました。「涼しい」と言うにはチョット冷たく、「寒い」というにはチョットぬるい湯加減、いや風加減でしたね。
2011年9月7日 志願者
ある日突然に交差点という交差点に水色のベストのユニフォームを着た青年の群れが現れました。背中には「朝陽区文明志願者」と刷られています。何をするかというと、ひとことで言うとヒモを張って信号を守らせる、ということです。そうか、「文明」というのは「赤信号では道を渡らないということか」と悟るわけですが、何と言っても驚かされるのはこの動員力ですね。どの街角にも5〜6名の若者を立たせるのですから。志願者=ボランティアなのですが、私が知るかぎり、北京に最初に登場したのは2008年の北京オリンピックの時なのですが、それ以来、タダで動員できることに味をしめたのでしょうか、何かとなると志願者が街角に登場するようになりました。
2011年9月1日 檻の中のレストラン
面白いレストランがありました。粥とか包子とかのメニューがありコンロがあって女性が包丁で何かを切っています。それはいいのですが、それらは鉄格子の向こう側ですね。料理は鉄格子の間から受け取ってこちらで立って食べるのでしょうね。何でこうなっているのか? こちら側は道です。それも相当人通りの多い通りです。ところが、道と格子と間にはスペースがない。そこで、格子の向こう側、屋敷のうちに店を作った。たいした発想ですね。感心しました。
2011年8月29日 ルイ・ビトン
地下鉄の中です。普通のおばさんがルイ・ビトンを持つ時代になったのですね。ホンモノかニセモノかという問題はありますが。ただ、ホンモノかニセモノかということよりも、おばさんがルイ・ビトンを持ちたがる、というところに面白みを感じました。昔、「ビートルズを知らなかった紅衛兵」という本がありました。世界と遠く離れて中国があった時代がありました。今は世界の中に中国もある。このルイ・ビトンはそれを象徴しているのでしょう。そのなかで、どうしても異質な部分が残っている。突き詰めれば「一党独裁」ということでしょうか。これから、中国はどうなっていくのでしょうね。おばさんのルイ・ビトンは私にそんなことを連想させました。
2011年8月16日 すもも
何の実か分かりますでしょうか? すもももももももものうち、なんて言います。その「スモモ」です。漢字では李。「李下に冠を正さず」。「桃李もの言わざれども下自おのずから蹊を成す」。こんな言葉もありますね。その李の実です。桃よりもずっと野生の味わいがあります。スモモに限らず、ナツメ、アンズ、サンザシ、桑の実……。こういった野性的な果物をよく見かけます。
2011年8月12日 お札の修理
バスで車掌さんが何か一生懸命にしていまして……何かと思い覗き込んでみましたらこれがお札の修理なんですね。破れた5元冊をセロテープでくっつけていまして。セロテープを常備しているのでしょうね。つまり、お札修理も車掌さんの任務の中に入っている?
2011年8月1日 小広告
街のあちこちにペタッと貼ってある広告は「小広告」と呼ばれています。貼る方も大変でしょうが剥がす方も大変で。毎日新聞やテレビでも「その国が文明国であるかどうか、その地区が文明的な地区であるかどうか、それは小広告が有るかないかで判断できる……」とか、「〇〇地区ではボランティア80名を組織し4時間で〇〇枚を撤去し……」とか大騒ぎです。
ところでどんな広告かというと。バスを待ちながらゆっくり読んでみました。「当方28歳。色白豊満。香港の実業家に嫁ぎましたが主人が事故で子供ができない身体になってしまいましたが財産相続のトラブルを防ぐため何としても子供が欲しく協力いただける方を探しています。面談の上意に沿えば前金として30万元を、妊娠に成功すれば更に100万元を差し上げます」。剥がさなくてもいいのではないでしょうか?
2011年7月29日 槐の花
朝、篠を突くような激しい雨が降りました。道には槐の花が。槐は日本ではニセアカシアと呼ばれますね。大連のアカシアは房状の白い花。漂うような甘い香りが街を包みます。5月の末ですね。北京のニセアカシアはこの時期なのですが、花も小さく香りも淡く、ほとんど目立ちません。ただ、雨が降ると道を敷き詰めるように花が落ち、「ああ槐の季節だったんだ」と……。咲いて誇る花もあれば、散って知られる花もある。そういうことでしょう。
2011年7月25日 出稼ぎ(2)
通勤のバスに乗ったら、家財道具なべかま扇風機を積み込んだ夫婦がいまして。このバスの始発は、考えてみますと、北京西駅なのですね。夜行で着いたんでしょうね。奥さんの方はぐったりしていて、旦那の方は「随分遠くへ来ちゃったな」って眼をして車窓の外をみています。通勤のサラリーマンと出稼ぎが同じバスに乗っているというのが今の中国らしいとこですね。ちなみに、バスにどれだけ荷物を持ち込んでもいいのか? というとそうではないでしょうね。引越しトラックじゃないんですから。超過料金を取られます。縦横高さコレコレ以上は一人分の料金を……って車内に貼ってあります。では、超過料金を払えばいくら積んでもいいのか? どうでしょうね。
2011年7月14日 出稼ぎ
一目見て出稼ぎとわかります。いまどき、北京の人でこんな格好をしている人はいませんので。北京の人口は1800万人、そのうち出稼ぎは700万人といいます。中国では「流動人口」と呼びます。(生々しさを削りとった非文学的な言葉ですね。)オリンピックがあると「街をきれいにするために」と追い返され、最近でも「首都にふさわしくない業種一掃キャンペーン」があって100万人が職を失ったと言われています。何となく邪魔者扱いなのですが、いなければ困ることも明らかで、きつい、汚い、危険な仕事は彼らがいなければやる人はいませんので。中国の抱える一つの矛盾が象徴的に現れているということでしょう。もっとも、おじさんの顔を見ると、「現代中国の矛盾? 俺にはどうでもいいことだ!」って……。
2011年7月13日 ブランド札
この青年はシャツに札を付けたままですね。取り忘れたわけではないでしょうし、また、ブランドを自慢しているわけではないです。付いていること自体がオシャレの一種なのでしょう。洗濯をするときにはどうするか? @取れないように手洗いをするA残念だが捨てるB洗濯をしてからまた付けるC洗濯をしない。
いずれにしても、中国にはいろんな人が居るということでしょう。
2011年7月12日 桃
いま北京の街は桃が溢れています。少し前までは茘枝、サクランボだったのですが。これからは、スイカ、ハミ瓜。新鮮な果物が楽しみな季節が続きます。
2011年7月7日 日傘
「日本に行って驚きました……」。仕事柄こういう話をよく聞きます。「驚きましたね。日傘と雨傘の区別があるんですね」。姿形は同じですものね。逆に日本人が中国へ来て驚くこと。「驚きましたね。ペット用の犬と食用の犬がいるんですね」。冗談です。
2011年7月5日 ハンコ彫ります
道に灰色のペンキを塗っています。なんのためかというと、道路に書かれている文字を消そうとしているのです。何が書かれているのか? 「我らに言論の自由を!」。そんなことは書かれていません。「いい小姐いますよ」。それも違います。「ハンコ彫ります」。それが北京中の道という道に書かれています。一方、当局は人を雇ってペンキで塗って廻っています。ハンコを彫るビジネス、というのはどういうビジネスでしょうね?
十年前にある合弁会社の初代の社長をやったときのこと。採用の面接をします。北京大学卒なんていう人も応募をしてきて。いいじゃない、と言うと、一緒に面接をしていた社員が「社長あれはニセモノじゃないですか」と。「卒業証明書があるじゃない」。「どこかで買ってきたんじゃないですか」。そこには、北京大学という赤いハンコが押されているわけです。税務署の納税証明書でも銀行の残高証明書でも社員雇用証明書でも中国では丸く赤い印が押されています。もちろんそれらは公安に届けて正式な印鑑になるわけですが、それを作ります、そういう商売なのですね。
あなたならどういうハンコが欲しいですか? 考えてみると夢がありますね。
2011年6月26日 夏の夕暮れ
小さな胡同です。屋台が並び、人々がシシカバブを食べ、ビールを飲んでいます。スイカを売るおじさんのダミ声が響き、子供の泣き声が聞こえます。そんな胡同でお年寄りが二人。何十年も毎日こうやって夕暮れには椅子を持ち出し話しをしてきた。そうやって二人で齢を取ってきた。そんな感じですね。何とも言えない安らぎが……と思っていたら、向こうのお婆ちゃんにカメラを向けていることがバレて、大変な剣幕で怒りだされ……夏の夕暮れには安らぎだけがあるとは限らない、ということが分かりました。
2011年6月23日 水筒
中国の人はこういう水筒を持ち歩いています。冬だと、同じような大きさで保温性のある容器になりますね。魔法瓶を小さくした。職場でもみなこういう容器でお茶を飲んでいます。旅行をするときも、列車でも飛行機でも、皆もって歩いています。
2011年6月14日 アヒル
会社の近くにcity mall というのがあり、昼食に行きましたらアヒルがいました。成鳥・幼鳥というのでしょうか? 大人が4羽、子供が3羽。見ていて不思議に思ったのですが、大人と子供が別々に遊んでいるのですよね。どういうことでしょう? 大人は麻雀が楽しく、子供は隠れんぼが面白い。そういうことでしょうか?
2011年6月10日 タブレット端末
地下鉄の中で、タブレット端末に向かってしゃべっている人がいました。重いですよね。手首が疲れちゃう。相手の声も外に流れるし。見たら、サムソンのGalaxyでした。タブレット端末って通話ができるのですね。皆が携帯をやめてタブレットにしよう、なんてならなければいいのですが。
2011年6月03日 ぬいぐるみ
ボーイフレンドにもらったのでしょうか。夜の地下鉄でよかったです。朝のラッシュアワーなら大変です。「お前が乗るか、熊が乗るかどっちかにしろ」なんて言われて。
2011年6月01日 トランプ
午後四時半。公園の日陰では男たちがトランプに興じています。みな退職者です。中国で60歳を過ぎて働いている人は稀です。普通は遅くとも60歳、最近は会社の事情で50歳過ぎたら……。鳥を飼いトランプをする。逆に言うと他にすることはない。あとは年々老いて……。幸せなのか幸せでないのか。顧みれば自分も裏返しなだけで、62歳になっても必死に働いるのが幸せなのか幸せでないのか。
2011年5月30日 『緋牡丹博徒』
藤純子が「切るわよ」って、背中がゾクゾクするほど美しかったですね。もう40年も前のことです。池袋のオールナイトの映画館。通勤バスの中で隣の女性の手に龍の彫り物があって。「お仕事は?」「はい、ヤクザをやっています」。そんなことはないでしょう。普通のOLでしょう。今日は一日緋牡丹博徒の主題歌を口ずさみながらのお仕事でした。「娘盛りを渡世にかけて 張った体に緋牡丹燃える」。スタッフが「社長、今日はどうしちゃったんですか?」って。
2011年5月28日
バス
特にどうってことはないのですが……。北京の人たちはこんな感じでバスに乗っています、ということを言いたかっただけです。余り楽しそうじゃない? 通勤バスですから。遠足にいくわけじゃないので。余り利口そうじゃない? 日本だって利口そうな顔してバスに揺られている人はいないでしょう。
2011年5月27日
槐の散髪
槐(エンジュ)の枝をすいているのですね。空気の通りを良くするためでしょうか。手前の人は木に登り、向こうの人は柄の長いハサミで。ほかに何か方法はないのでしょうか。道路の両脇はずっと槐が植えられていますから、これじゃ大変でしょう。まあ、一本一本楽しみながらやる、ということでしょうかしらね。
2011年5月12日
偽ブランド
売っているのは左端の男の人です。最近は取締も厳しくこの数十秒後にはそさくさと大きなルイビトンのトランクに荷物をまとめて立ち去りました。そのルイビトンも偽物でしょうね。街角から偽物がなくなるとどうなりますかね? 健全な社会になる? そんな簡単なものではないでしょうね。誰もが競って20万円のバッグを買ったり、5万円の財布を持っているのは、どこかヘンじゃないですか。エネルギーがないというか。ギラギラしたものがないというか。去勢された感じがします。
2011年5月11日
廃品回収
ダンボールやらペットポトルやらを荷台に満載し、暮れ惑う街を家路につきます。奥さん、どうやって登ったのでしょうね。相当高いです。「危ないじゃないですか。降ろしたほうがいいじゃないですか?」。「重しがないとダンボールが崩れるからあれでいいんだ。それにあれは女房じゃないよ。あれもペットポトルと一緒に拾ってきたんだ。毎日一人か二人か拾って帰るのさ」。まさかね。
2011年5月10日
木漏れ日の道
長安街の南の歩道です。槐の並木が続きます。どこまでも続く木漏れ日の道を、気が済むまで歩いてみたい。そんな気になる初夏の朝です。
2011年5月8日
バスで仲良し
混み合っているときにひとりでも多く座れるように詰めて座るのはいいことです。日曜日のガラガラのバスで膝の上に乗って座るのは? 少なくとも嬉しくないですね。
2011年5月6日
初夏の音ズレ
5月に入ると初夏の訪れを感じます。街路樹の槐が葉を茂らせてきます。風が吹くと、そのギザギザの葉が揺れて微かな音ズレがして、微かな若葉の匂いがして。この時期で昼間の温度は26,7度になります。30度はすぐそこです。極暑の前のほんの短い初夏です。
2011年5月5日
電動自転車充電器
これ、日本にあります? 数日前に携帯電話の自動充電器を紹介しましたが、今日はこんなものを見つけました。電動自転車に充電するための自動電気販売機。白いシャツの人が充電をしていますね。説明を読むと、1元(約13円)入れると3キロ〜5キロ走行できる電力を充電できるとのこと。ここはどういう場所かといいますと、自転車の修理をするところです。露天ですが。
2011年5月4日
ブックリーダー
朝の通勤のバスでこの人が使っているのは中国製のブックリーダーです。漢王といいます。ipadと同じタイミングで昨年売り出されました。1500元〜3000元。論語からシェイクスピアから中華人民共和国選挙法まで膨大な数の本がソフト化されています。いつだったか、そのリストを見ながら、「読んでも読んでも人が一生に読める本の数は余りに少ない」とため息が出たのを覚えています。
2011年5月2日
携帯給油所
日本にあります? 「携帯給油所」。電池がなくなったらここで充電ができます。ノキア、三星、モトローラ、ソニー・エリクソン、iphoneなどのコネクターが用意されています。1元を入れると15分充電をし満タンになる仕組み。「満タンにならない場合にはもう一度1元を」とあります。便利ですね! ただ、私の携帯はHUAWEIという中国のメーカーでコネクターが用意されていません。ダメか? 心配無用。電池を取り出してそれに直接充電する線も付いています。
2011年5月1日
バスの春-2
仲がいいのは良いことで。それにしても、こんなに仲良く楽しそうになれるものなのですね。春だからでしょうか? 日本でもこうでしょうか?
2011年4月28日
(携帯)
朝の地下鉄です。半分以上の人が携帯を見ています。こちらはストレート型が多いです。たまに日本に帰ると折りたたみ型の携帯を使っている人が多くて驚きます。メーカーは、NOKIAが半分以上でしょうね。もしかしたら60〜70%ぐらいのシェアがあるかもしれませんね。私もごく最近までNOKIAを使っていましたがよく作り込まれた手になじむ携帯でした。NOKIAは残念ながら日本からは撤退をしてしまいましたので日本でNOKIAの携帯を使っている人は殆どいないでしょうけどね。
2011年4月27日
(バスの春)
バスの上にも春が来て、なんか皆楽しそうです。中国の高校生はこんな格好で通学しています。男の子が腰掛けているのは座席ではありません。この下にタイヤがあってために盛り上がっているところです。
2011年4月20日
(春の完成)
槐(エンジュ)が芽を吹くと北京の春は完成です。これで、葉を落としたままの木はなくなります。完成するとどうなるか? 取り敢えず、待つものがなくなります。ある意味満たされたわけですが、ある意味待つ楽しみがなくなります。
2011年4月14日
(白楊)
12階の事務所から三環路を見下ろしたスナップです。白楊が薄緑の葉を出してきました。北京で多いのは柳と白楊と槐です。毎年、この順番に芽を吹きます。順番が入れ違うことはありません。白楊は大きな木ですのでこれが芽を吹くと北京の緑は大量に増えることになります。白楊が芽を吹くと、やがて柳絮を飛ばします。もう夏がそこまで来ています。
2011年4月13日
(鳥かご)
午前9時半。私は出勤の途中ですが、彼は家に帰る途中です。朝何時頃来るのでしょうね。まだ暗いうちかもしれません。鳥仲間がこの公園に集まってきます。鳥を陽に当て、それぞれの鳥の鳴き声を論評しながら何時間か過ごし、朝の背に陽を受けながら家に帰ります。鳥を飼い、鳴き声を競うのは男の遊びです。満州族が持ち込んだ遊びでしょうか? 日本ではこういう遊びはないですよね。何故でしょう? 満州族がいなかったから。いや、これはどう考えても農耕民族の遊びではないです。9時半に家に帰る、そういう生活ができないといけませんので。
2011年4月12日
(春色-5)
ついこの間柳が芽を吹いたかと思ったら、今日にはライラックが咲いています。甘い香りが初夏の訪れを告げているようです。花の命が短いというより、春が短いのですね。早く咲いて早く散らないと舞台が廻ってしまう。命が短いとか散り急ぐというよりは、舞台に合わせ、季節に負われているということなのでしょう。
2011年4月11日
(春色-4)
ついこの間柳が芽を吹いたかと思ったら、今日にはライラックが咲いています。甘い香りが初夏の訪れを告げているようです。花の命が短いというより、春が短いのですね。早く咲いて早く散らないと舞台が廻ってしまう。命が短いとか散り急ぐというよりは、舞台に合わせ、季節に負われているということなのでしょう。
2011年4月9日
(春色-3)
強い風が吹きました。窓から外を見ると……そう、黄砂ですね。空がどんよりと黄色くなっています。迎春花が黄色い可憐な花を咲かせます。柳が薄緑の芽を吹きます。すると黄砂もやってきます。「黄砂だけはいらない!」。どうもそういうわけに行かないようで。
2011年4月8日
(春色-2)
北京では一度に花が咲きます。春が短いですからね。手前の白い花は海棠。ピンクは桃。黄色は迎春花。(でしょうか?)「花のいのちは短くて苦しきこのみおおかりき」と林芙美子が歌い、「久方の光のどけき春の日にしずこころなく花の散るら」。これは紀貫之ですか。写真の海棠にしても、見上げるそばから風に花が散り飛んできます。まことに儚いわけですが、「でも、花が散らないとどうなるのかな?」と考えてみますと、実がならない。桜がいいかサクランボがいいか? リンゴの花がいいかリンゴの実がいいか? 実のほうがいいのじゃないだろうか。海棠を白い花びらを全身にうけながらそう思ったわけです。
2011年4月7日
(春色)
清明節を過ぎると本当の春。緑の量が、毎日変わっていくのが分かります。毎日というより、窓から同じ風景を見て、朝と夕方では、明らかに緑の量が増えているのが分かります。それくらいに春は猛スピードで疾駆しています。
2011年4月6日
(桃に鳥)
胡同の家の軒先です。花は桃でしょうね。小鳥の羽の色が黄色でして……当たり前というか、平凡すぎるとお思いでしょうが。冬は寒く長く、夏は熱く長く、その間の隙間のような短い間を駆け抜けるように春は通りすぎていきます。平凡でも当たり前でも、ワッと楽しむ。北京の春はそれでいいのです。
2011年4月1日
(白玉蘭)
白玉蘭は日本でいうコブシと同じでしょうかしら? 柳が芽を吹く頃、他の木が枯れ枝のままでいる時に、白い大きな花を咲かせます。突飛というか突然というか、大人の拳ぐらいの花がポカッと開くのですから印象的ですね。初めて北京に駐在をしたのは1986年。北京飯店に事務所も住居もあったのですが、玄関を出たすぐ右側に白玉蘭の木が一本植えてありまして、普段は誰も見向きもしないのですが、この時期だけ、ポカッと白い花を咲かせて人々を驚かせていたのを今でも忘れません。
2011年3月30日
(柳)
「国破れて山河あり、城春にして……」。地震に揺れ原発事故で苦しむのは日本で柳が芽を吹くのは北京ではありますが……。人の世の営みと自然の営みとの不調和というのか齟齬というのか。柳の新緑は長かった冬からの解放、喜びであるはずなのですが今年に限っては自然の回復力の逞しさを妬ましく思う悲しみのよすがになってしまいます。
2011年3月13日
(春の足音-3)
オートバイのお姉さんにも春の日は暖かく降り注ぎます。少し前までは誰もが修行僧のような凍った顔でしたが日差しに顔も溶けてきました。
2011年3月11日
(春の足音-2)
足音が俄然大きくなってきました。トントントンではなく、ドンドンという感じでしょうか。お年寄りの背中に降り注ぐ日差しがいかにも暖かくなってきました。
2011年3月04日
(春の足音)
春の足音が聞こえてきます。トントントン。トントントン。与作が木を切る音に似ていますが。春やいだ日差しを浴びながら外国人がスターバックスでコーヒーを飲んでいます。少し前までは考えられない光景です。コーヒーがあっという間にアイスコーヒーになってしまいましたから。
2011年2月26日
(三度目の雪)
今年になり三度目の雪が降りました。通勤の途中で毎日見る朝食の屋台ですが、雪の中ですとチョット趣が変わります。雪に清められた衛生的な屋台であるように見えますね。見えるだけでしょうが。
2011年2月23日
(前門)
これまた久しぶりに前門に行きました。街全体が本当に清朝・明朝の様子になっているのに驚きました。とは言え、清朝・明朝の街を見たことがあるわけではありませんが。で、もっと驚いたのが、スターバックスまで清朝・明朝でした。アメリカの西部劇の時代の街にあるスターバックスみたいですね。とは言え、西部劇の時代のアメリカの街を知っているわけではありませんが。
2011年2月22日
(北京ダック)
久しぶりに北京ダックを食べに行きました。昔、駐在員をやっているときには、接待で毎日毎日毎日毎日北京ダックを食べ続けていたこともあったのですが。アヒルさんゴメンナサイ。
2011年2月13日
(融雪剤)
おじさんが、パッパッと雪に白いものを撒きつけています。お相撲さんが塩を撒くように。これは融雪剤です。材料は塩化ナトリウムと言いますから塩と同じようなものなのでしょう。ひとたび雪が降ると大量の融雪剤が北京じゅうに撒かれます。一時、これによる土壌や地下水にたいしての環境汚染、橋や建物の鉄骨の腐食や軟化の問題が取りざたされたことがありましたがどうなったのでしょうね。安全な代替え品が開発されましたでしょうか。それとも雪を早く溶かす代わりに環境を汚染し続けていますでしょうか。
2011年2月10日
(初雪)
写真の右下、五星紅旗の下ですが、手をこすりながら歩いている人がいまして、その光景に詩興を覚えパチリ。ただ、小さすぎて良く見えませんね。スミマセン。 長い春節の休みが開けました。政府の指示通りでも7連休。普通、自分で2日3日オマケを付けていますので10日間ぐらい休んでいます。通勤のバスの上も、今ひとつノンビリとした感じですね。車掌さんも眠っていますし……。運転手さんは起きているでしょうね。
2011年2月9日
(春節-5)
長い春節の休みが開けました。政府の指示通りでも7連休。普通、自分で2日3日オマケを付けていますので10日間ぐらい休んでいます。通勤のバスの上も、今ひとつノンビリとした感じですね。車掌さんも眠っていますし……。運転手さんは起きているでしょうね。
2011年2月8日
(春節-4)
灰色に塗り込められた胡同のなかで五星紅旗だけが鮮やかな色彩を放っています。この胡同もまもなく取り壊される運命にあります。数年後に訪れると高層住宅に変わっているでしょう。
2011年2月7日
(春節-3)
正月5日は「破年」といい中国人にとり重要な日です。夜には大晦日に負けないくらいの花火が上がりました。「花火といっても大したことないじゃない」と思うかもしれませんね。「隅田川の花火に較べれば」。ただ、こっちの花火は全部自前で上がっています。花火屋さんから花火を買ってめいめいが上げているわけです。ひとつ100元〜200元しますので、北京市民の平均給与が3000元とすると、20個もあげるひと月の給与が花火に消えてします。気前が良いというのか、バカげているというのか。そういう眼で見ると綺麗に見えますでしょ? 「破年」が過ぎると、閉まっていた街の店も開き始めます。祭りの終わりを惜しむ花火ということになりますでしょうか。
2011年2月3日
(春節-2)
新規開発のために取り壊しが決まっている地域です。普段は、廃屋かな、と思って通りすぎるのですが、今日はピカピカの対聯が掛かっていました。おまけにボンボリも国旗も。人が住んでいたのですね。大富豪の家にも貧しい家庭にも年に一度等しく正月がやってくるということでしょう。
2011年1月31日
(中華料理屋?)
これはどこでしょう? 中国料理のレストランと思いますねえ。ところがさにあらず。病院なんですね。東京から友人が来まして、痩せる漢方薬が欲しい、とのこと。団結湖にある「中医研究所」に行きました。受付に当日当番の医師の写真が十数人掛かっていまして一人を選べというのですよね。誰が一番良いですか? と尋ねると、「あれ」と一番上の写真を指さしました。「じゃあ」というと「診断料100元です」。カラオケで少姐を指名したような感じだなと思いながら3階に上がると、この写真です。待つことしばし、問診をして脈を取って、約30分。「脾気不足」とか言われ処方箋を書いてくれました。一階の薬局で調薬してもらい40日分で900元。さて、うまく痩せますでしょうか?
2011年1月26日
(春節)
ああ、春節だな、という光景に出会いました。寒さの中で人々が列を作っています。普段は人影もないこの場所が一年に二度だけ大勢の人が集まってきます。春節と国慶節。マイナス5度の冷気の中ですが、列に並んでいるだけで故郷が近くなってくるような喜びがあるのではないでしょうかね。私も並んでみようかしら。
2011年1月21日
(北京の朝食-2)
列の中にマクドナルドの配達スタッフが並んでいるのですよね。「こっちのほうが安いし美味いし、なぜマクドナルドで食べる人がいるのだろう?」 そういうことでしょうか。
2011年1月5日
(寒くても太極拳)
まっすぐ伸びた手と脚を見てください。マイナス8度の朝の寒気の中です。カメラを意識しての演技も若干入って入るのですが。「犬が喜び庭かけまわり猫はこたつで丸くなる」という歌がありましたね。それを思い出しました。寒くなって老人はますます元気です。若者は背中を丸めて家でゲームをしている?

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